不眠の方は自律神経の働きが乱れる事が多くあります。自律神経は日中に働く「交感神経」と夜に働く「副交感神経」のバランスによって体調を維持していますが、夜になっても副交感神経が働かないと睡眠を阻害されることになります。
■羊を数えても無駄?
眠れない時に「羊が一匹、羊が二匹…」と数えると昔はよく言いましたが、これは英語の「sleep」と「sheep」が似ているという語呂合わせなので日本語で言っても意味はありません。羊のモコモコがリラックスを誘うというわけではないようですので不眠解決にはなりませんね。
■食べると眠くなるのは何故?
食事は胃を動かすことにならいますが、胃など消化器系の働きは副交感神経が働きますのでリラックス効果で眠くなるのです。
硬膜は脳と脊髄を覆っている膜で、その内側には「脳脊髄液」が流れています。脳脊髄液は栄養分を運び老廃物を除去するリンパシステムを持っていて、新陳代謝にも欠かせません。
硬膜と脳の関係は「豆腐パック」に例えられます。もしパックの中の水が濁ってしまったら豆腐は腐りますよね。同じように硬膜の緊張により脳脊髄液の循環が悪くなると脳に老廃物「脳のゴミ」が溜まりますので、脳の健康にも悪影響を与えます。
不眠の場合にはカラダの歪みだけでなく、硬膜の緊張も調整します。
心的な要因でしたら、呼吸法や背骨の施術によって自律神経の働きが正常になり、睡眠が取れるようになります。
しかし、先天的な不眠の場合は硬膜の調整をオススメします。
例えば、難産だった場合、頭を強く引っ張った事により硬膜の緊張が起こり、それが大人になっても解消されないため不眠が続くというケースも海外の事例で報告されています。
そういった場合は薬に頼らざるを得ないのが現状ですが、硬膜の緊張を緩める事で改善される事も期待できます。
硬膜の歪みは目に見えなく自覚症状にも現れません。
また、日常的にストレスを受けた生活をしていることで脳が緊張状態あり不眠を起こすこともありますので、慢性症状の場合は筋骨格系だけでなく、硬膜の緊張も解放してあげることで改善につなげていくのが大切であると考えています。
クレニオセイクラルセラピーを受けた方は「頭が軽くなった」「スッキリした」とよく言われます。
こんな内容です。
・リラックスさせるためには深呼吸より〇〇呼吸を練習しよう!
・自律神経を調整するため〇〇を緩める運動がオススメ!
・寝たまま〇〇をイメージするだけでリラックスできて健康になる!
という3つのレッスンです。
自宅でできるシンプルな練習法です。