硬膜は脳と脊髄を覆っている膜で、その内側には「脳脊髄液」が流れています。脳脊髄液は栄養分を運び老廃物を除去するリンパシステムを持っていて、新陳代謝にも欠かせません。
硬膜と脳の関係は「豆腐パック」に例えられます。もしパックの中の水が濁ってしまったら豆腐は腐りますよね。同じように硬膜の緊張により脳脊髄液の循環が悪くなると脳に老廃物「脳のゴミ」が溜まりますので、脳の健康にも悪影響を与えます。
慢性頭痛の場合には筋肉・骨格の歪みだけでなく硬膜の緊張・歪みも調整します。
例えば「交通事故で頭を打った」とか「ムチ打ちになった」など外的な衝撃があった場合、硬膜に緊張や歪みが生じます。
そうすると脳脊髄液の生産に狂いが生じますので自然治癒力が低下すると考えられています。
この機能を正常な状態に戻すのがクレニオセイクラルセラピーです。
筋肉を緩めたり骨格を矯正するのとは全く異なる施術なのが大きな特徴です。ほんの僅かに皮膚に触れている程度の力加減ですので押されて痛いなどはありません。
さらに、クレニオセイクラルセラピーは中枢神経、自律神経の働きも整える効果もありますので、三叉神経によって刺激される「偏頭痛」にも適しています。
硬膜の歪みは目に見えなく自覚症状にも現れません。
しかも数年後に症状が出ることがありますから3年前に打った衝撃が今痛みとして出てくるというケースもあるわけです。
日常的にストレスを受けた生活をしていることで脳が緊張状態あり頭痛を起こすこともありますので、慢性症状の場合は筋骨格系だけでなく、硬膜の緊張も解放してあげることで改善につなげていくのが大切であると考えています。
クレニオセイクラルセラピーを受けた方は「頭が軽くなった」「スッキリした」とよく言われます。